【SAA試験対策】AWS認定ソリューションアーキテクト-アソシエイトの暗記用語のまとめ 〜 ストレージサービス編

2021-05-02
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目次

こんにちは。

AWSの認定試験の勉強をしています。特にSAA(ソリューションアーキテクト - アソシエイト)試験で出てきそうな、個人的に覚えにくい・忘れやすい用語をまとめてみました。

試験概要はこちら:AWS 認定 ソリューションアーキテクト – アソシエイト

尚、本記事で取り扱っている用語はAWS公式の実際の出題ではなく、自分が勉強していて覚えにくかった用語を元にしていますので、認定試験では出題されない可能性もあります。あくまでも参考程度に御覧ください。

そもそもAWSって何?という方はこちらの記事を御覧ください。

AWS公式ドキュメントでは概念的な言葉でわかりにくい表現がどうしてもあります。このブログではふわっとした言葉を極力なくして、わかりやすく伝えていこうと思います。

AWSの基礎や体系立てた知識の習得には書籍もオススメです。

AWS認定資格試験テキスト AWS認定 ソリューションアーキテクト-アソシエイト

今回はストレージサービス編です。

それでは用語についてまとめていきます。

EFS

EFS(Elastic File System)は複数のEC2インスタンスからアクセスして使う共有ファイルストレージです。

EC2インスタンスだけでなくオンプレサーバーも含めて数千台規模で同時アクセス可能です。

NFSv4というUNIX系の分散ファイルシステムのプロトコルを使用しています。

強いデータの整合性やファイルロックといった機能があるのが特徴です。

課金対象はデータアクセス量ではなく、データそのものの量です。

AWS公式ドキュメント : Amazon Elastic File System とは

マウントターゲット

EFSのアクセスポイントで、接続するインスタンスがあるAZに置くもの。

IPアドレスやDNS名を持つエンドポイントです。

EFSはどこにあるかというと、インスタンスが置かれているVPCの外で、同じリージョン内にあります。(リージョナルサービスといいます。S3やDynamoDBと同じですね。)

なので、インスタンスからEFSに繋ぐためにネットワークインターフェイスがインスタンスが置かれているAZに必要になります。これがマウントターゲットです。

AWS公式ドキュメント : Amazon EFS: 仕組み

バーストスループットモード

EFSのスループットモードの1つで、負荷のピーク時にクレジットを消費して動的に性能向上します。

つまり、アクセスの増加による一時的な高負荷に自動的に対応できるようになります。

プロビジョニングスループットモード

EFSのスループットモードの1つで、一貫したスループットを事前に設定します。

汎用パフォーマンスモード

一般的に推奨されている低レイテンシーなモードです。

I/Oパフォーマンスモード

スループットを優先してスケールし、何十〜何千の同時アクセスに対応できるモードです。

逆に、レイテンシーが多少長くなります。

AWS公式ドキュメント : Amazon EFS パフォーマンス

ライフサイクル管理

有効化すると、アクセスしないファイルを自動的に低頻度アクセスストレージに移動してコストとパフォーマンスに優しくなります。

アクセスしないファイルかどうかは設定したライフサイクルポリシーに従って判断されます。

そもそもEFSは標準ストレージクラスと低頻度アクセスストレージクラス (EFS IA) という2つのストレージクラスがあって、コストとパフォーマンスで使い分けることができるんですね。

AWS公式ドキュメント : Amazon EFS ライフサイクル管理

ちなみに、EFSには1ゾーンIAという、一つのAZにのみ保存される耐障害性のない最安クラスもあります。

Amazon FSx for Windows File Server

SMBプロトコルを利用したWindowsマシン向けの共有ファイルストレージです。

SMBとはServer Message Blockの略で、LANを通じてファイル共有やプリンタ共有などに使用される通信のお決まりごとで、主にWindowsで使われています。

Access Control Lists (ACLs)、シャドウコピー(ファイルの自動バックアップ機能)、ユーザークォータ(ディスク使用量の制限機能)など、Windows ネイティブファイルシステムの機能をサポートしています。

スループットは最大2GB/secです。

AWS公式ドキュメント : Amazon FSx for Windows File Server とは

Linux向けにFSx for Listerというサービスもあります。

DFSネームスペース/DFS名前空間

DFSとは分散ファイルシステムのことです。

名前空間を使用することで複数のファイルシステムをグループ化できます。

数百ペタバイトのデータ全体で、最大で数十GB/secまでスケールアップできます。要は大量ファイルへの高速アクセスが可能になります。

AWS公式ドキュメント : DFSネームスペースを使用した複数のファイル システムのグループ化

AWSドキュメントあるあるですが、場所によってネームスペースだったり名前空間だったり翻訳表記揺れがありますね。

IOPS

IOPSとは、Input/Output per Secondsのことで、要は「1秒あたり読み書き回数」というディスクの速度を表す性能です。サービスによって異なるので、この要件によって選択肢が変わります。

IOPSで有利なサービスはFSx for Windowsで、その実力は数百万IOPS。

どれだけ高速性か、他のサービスとも比較してみましょう。

  • EBSのプロビジョンドIOPSボリューム: 最大 64,000 IOPS
  • ​EFS : 500,000 IOPS

IOPSが数百万規模で必要なときはFSxしか選択肢にないようですね。

ただし普通に使うとIOPSは数十万規模で、DFS名前空間を利用してスケールアップしたときにこの性能が出せるようです。

AWS公式ドキュメント : Amazon FSx for Windows File Server

Storage Gateway

オンプレミスとAWSクラウドのストレージをシームレスに使えるハイブリッド・ストレージです。

通信はHTTPSで暗号化されています。

保存されたデータはすべてデフォルトでAmazon S3管理暗号化キー(SSE-S3)を使用してサーバー側で暗号化されます。

AWS公式ドキュメント : AWS Storage Gateway とは何ですか?

ゲートウェイのインターフェイスはファイル・ボリューム・テープの3タイプがあります。

ファイルゲートウェイ

NFSとSMBのプロトコルを使用するタイプ。ファイルはS3に転送されてオブジェクトとして保存されます。

ボリュームゲートウェイ

iSCSIのプロトコルを使用するタイプ。このボリュームにあるデータはS3に転送されて、EBSスナップショットとして増分バックアップが取られます。

iSCSIとはInternet Small Computer System Interfaceの略で、アイスカジーと読みます。

つまり、ボリュームゲートウェイはNAS(Network Attached Storage)のようなファイルストレージではなく、SAN(Storage Area Network)という専用ネットワークでサーバーと接続するブロックストレージです。

ちなみにファイル単位で処理するNASよりもブロック単位で処理するほうが高速というメリットがあります。

参考記事:【図解】初心者にも分かる iSCSI の仕組み ~FCやNAS(NFS)との違いやメリット,デメリット~

ボリュームゲートウェイにはキャッシュ型と保管型という2つのモードがあります。

キャッシュ型ボリューム

プライマリデータをS3に保存し、頻繁にアクセスするデータをローカルに保存するモード。

プライマリストレージのコストが安くなります。

保管型ボリューム

データセット全体をローカルに保存し、非同期バックアップをS3に保存するモード。

バックアップにより耐久性が高くなります。

テープゲートウェイ

Gatewayを仮想テープライブラリとして使うことができるタイプ。

S3に保存した仮想テープをGlacierにアーカイブすることもできます。

S3

AWSを代表するストレージサービスですね。

S3については量が多いので以下の記事にまとめています。

Amazon S3 (Simple Storage Service) のわかりやすいまとめ

まとめ

というわけで、AWS認定試験のSAA(ソリューションアーキテクト - アソシエイト)で必要となりそうなストレージサービス関連の用語について忘れないようにまとめてみました。

定期的に見直して知識の定着を行っていきたいです。また別のカテゴリについてもまとめる予定です。

AWSの基礎からの勉強や、体系立てた知識の整理には書籍もオススメです。こちらは2020年の最新試験(SAA-C02)の問題にも対応しています。

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